ポルシェのスポーツモデルに上質な居住空間を兼ね備えたクーペモデルのパナメーラ。
「ポルシェの形をした高級セダン」ではなく「高級セダンの要素を惜しみなく注ぎ込んだポルシェ」である事がパナメーラでははっきりと体感できます。
パナメーラを新車、又は中古で購入され車検が近づいてきた時に料金やメンテナンスをしておきたい箇所をご紹介いたします。
【パナメーラによく見られる故障】
冷却水漏れ
ラジエーターホースからの冷却水漏れが多いです。ブラケットと接着されたホース部分が経年劣化で剥がれてしまう症状で、あまりに頻発するため対策部品としてネジ止めのブラケットが用意されています。
ドアロックアクチュエーターの故障
電動でドアをロックする時に作動する部品です。
各ドアごとに取り付けられており、故障するとドアがロックされない・開かないといった症症状が出ます。
エアサスペンションの故障
パナメーラに限らずエアサスペンションの故障は経年とともにやってきます。
走行中はもちろんのこと駐車中でも常に負荷が掛か続けるサスペンションは消耗品と考えていた方が良いでしょう。
【パナメーラの車検代はいくらかかる?】
検査に不合格が出るような不具合が何もなければ10万円後半からがパナメーラの車検代目安となるでしょう。
ただ、よくある故障の冷却水漏れやドアロックアクチュエーターは数万円で直すことが出来ますが、仮にエアサスペンションが故障していて直さなければ車検が不合格という状態の時には、部位によっては数十万円という高額な修理代が加わります。
パナメーラの重量税はグレード・年式によって税額の変わり目の「2トン」を跨ぎます。2トンまでが税額32,800円、2トン超から2.5トンまでが税額41,000円となり、車検時の法定費用が異なります。
初期はパナメーラターボのみ2トン超えだったのに対し、現在では殆どのグレードが2トン超えになっています。
パナメーラの車検はディーラーや購入したお店に依頼することが多いかも知れませんが、ディーラーでは車検代が高すぎる・・・、購入店やチェーン店では少し不安が・・・。
ポルシェ買取.CAFEにはパナメーラを熟知した専門スタッフがおりますので、パナメーラに乗り始めたばかりの方から長年乗られている方までお気軽に車検や整備の問い合わせをください!
1996年に登場してから四半世紀が経ち初期型もいまだ現役のポルシェボクスター。
新車からのワンオーナーともなれば10回以上の車検を経験した車両もあるはずです。長寿命の理由は圧倒的な人気とポルシェの技術による丈夫さで、ボクスターはモデルごとにある程度特徴的な故障はあるものの走行自体に致命的となる故障が少ない為でもあります。
【モデルごとにみられるボクスターの故障】
ボクスター初期型(986型)から2代目(987型)にかけて多い故障
幌のワイヤーの伸び
幌の側面(ドアガラス沿い)に走るワイヤーが伸び、幌を閉じている時に本来内側に収納されるべきワイヤーと幌の側面が外側に出てしまいます。
多くの場合は外側に出ていてもそれ以上の伸びが進行することなく密閉されるので雨漏れの心配は少ないです。
インターミディエイトシャフトベアリング・ボルトの破損
クランクシャフトからカムシャフトへ動きを伝達するのがインターミディエイトシャフトです。走行中に応力がかかりこのシャフトのボルトおよびベアリングの経年劣化もあり負荷が集中した結果耐えきれずに破損してしまうという故障です。
インターミディエイトシャフト(ベアリング)が破損するとインターミディエイトシャフトを通して制御されていたカムシャフトが暴走し、車はエンジンブローによって動作不可能となってしまいます。
こちらは2001年5月4日~2005年2月21日製造の車両を対象にポルシェディーラーでサービスキャンペーンを行われておりますので、当該年式モデルにお乗りの方は確認し対策をしましょう。
冷却水漏れ
ウォーターポンプ破損やラジエーターからの冷却水漏れが起きてしまう故障があります。 オーバーヒートやエンジンブローが起きないように警告灯や異常を感じたら直ちに点検が必要です。
デフオイル漏れ
デフギアのオイル漏れが原因で、走行不能が発生する故障事例があります。デフオイル漏れは異常に気づきにくいため、知らず知らずのうちに不具合が進行してしまっている場合があります。
オイル漏れを引き起こしている部位のよって修理費用が大きく異なります。
981型ボクスターにみられる故障
ポルシェアクティブドライブトレインマウント(PADM)の故障
PADMとは、エンジンを含むパワートレイン全体の揺れや振動を最小限に抑えることのできる電子制御システムです。コーナリングの際、慣性の法則により重量物であるエンジンはそれまでの進行方向を維持しようとします。
その慣性力の作用をうけて、リヤにはコーナーの外側に向かう力が発生します。
PADMはこうした現象を最小限に抑える働きをするマウント方式で、横Gの高いコーナリングでのクルマのコントロール性を向上させる徹底したシャシー対策のひとつとなっています。
左右の1つづつ装着されており、不具合が出た場合の修理金額は片方で約30万円になります。
718ボクスターみられる故障
発売されて数年ということもあり、このモデル特有の故障はまだないようです。
【ボクスターの車検代はいくらかかる?】
同じモデルのボクスターでも個体のコンディションによって当然価格差は出てくるのですが、車検代が高くなってしまう要素はいくつか挙げられます。
・車検が通る通らないに関わる部位の改善整備が必要な場合
・車検時の点検で判明した不具合箇所の整備
・車検以降の日常使用を見越した予防整備
などです。
その際に使用する部品が社外品・OEM品を使用するか否かでも金額が変わり、項目が多い車検では積もりに積もって大きな金額になってしまうことがあります。
ただ安ければ良いという事でもありません。削れるところは削り、手を掛けるべきところはしっかりと掛けることが長期的に見て安上がりになります。
人間と同じで早期発見が大事なのですね。
先述のように個体差があるため、ボクスターの車検代金をお伝えするのは難しいですが、例えば車検に際しての要改善箇所が無いとの前提のボクスターであれば税金・自賠責保険を入れても10万円半ばからが目安となっております。
税金面では車検毎に「重量税」がかかりますが、ボクスターの場合全モデル共通して車両重量1,500kgに満たないので、24,600円になります。
ただし、初年度登録から13年を経過した車両は34,200円、初年度登録から18年経過したボクスターは37,800円となります。
【日頃のメンテナンスでの注意点は?】
とても基本的なことですが、定期的なエンジンオイル(オイルフィルター)の交換が重要になります。ボクスターのオイル量は約7.5リットル、718ボクスターのオイル量は約6リットルです。
ボディメンテナンスの面で他モデルと違うのは「幌」であるということです。基本的にの幌の部分は、特別な薬剤を使ったりせず、薄めた中性洗剤で優しく洗ったり、柔らかいブラシでホコリを出す程度のメンテナンスで十分です。
まとめ
当社ではボクスターの車検にも対応しておりますので、車検を検討されている場合は電話、メールにてご相談いただければと思います。