2020.02.11

2005年「987型ボクスター」のクーペモデルとして誕生した「 ケイマン」。
幌ではない分、同じミッドシップエンジンのボクスターよりもボディ剛性が高く車両運動性能に優れています。

 

【ケイマンによくみられる故障】

基本的な機構面の構造はボクスターと共用しているものが多くあり、故障が多い個所もボクスターと同じものがあります。

 

冷却水漏れ

ウォーターポンプ破損やラジエーターからの冷却水漏れが起きてしまう故障があります。 オーバーヒートやエンジンブローが起きないように警告灯や異常を感じたら直ちに点検が必要です。

デフオイル漏れ

デフギアのオイル漏れが原因で、走行不能が発生する故障事例があります。デフオイル漏れは異常に気づきにくいため、知らず知らずのうちに不具合が進行してしまっている場合があります。
オイル漏れを引き起こしている部位のよって修理費用が大きく異なります。

ルーフライナー(天張り)の剥がれ

ボクスターと大きく違う点は「幌ではない」ことにあります。
天井には内張りが施されていますが、土台となるボードと表面の布が内部のウレタンの劣化により剥がれてしまいます。
進行するとほぼ全面が剥がれ落ち最悪の場合ドライバーの視界すら妨げてしまうことがあります。
基本的に元に戻す補修は出来ず布の張替えが必要となります。
張替えには10万円前後の修理費用が掛かりますが、使用する素材によって異なります。
修理のタイミングでアルカンターラなどの高級素材に張り替える方もいらっしゃいます。

 

【ケイマンの車検代はいくらかかる?】

同じモデルのケイマンでも個体のコンディションによって当然価格差は出てくるのですが、車検代が高くなってしまう要素はいくつか挙げられます。

・車検が通る通らないに関わる部位の改善整備が必要な場合

・車検時の点検で判明した不具合箇所の整備

・車検以降の日常使用を見越した予防整備

などです。

ただ安ければ良いという事でもありません。
削れるところは削り、手を掛けるべきところはしっかりと掛けることが長期的に見て安上がりになります。

先述のように個体差があるため、正確な車検代金をお伝えするのは難しいですが、例えば車検に際しての要改善箇所が無いとの前提のケイマンであれば税金・自賠責保険を入れても10万円半ばからが目安となるでしょう。

税金面では車検毎に「重量税」がかかりますが、ケイマンの場合全モデル共通して車両重量1,500kgに満たないので、24,600円になります。
ただし、初年度登録から13年を経過した車両は34,200円、初年度登録から18年経過したケイマンは37,800円となります。

 

【ケイマンのメンテナンスでの注意点は?】

911やボクスターと同じく定期的なオイル交換がメンテナンスの基本になります。ミッドシップエンジンという事もあり、オイル・冷却水・ブレーキフルード・ウォッシャー液はラゲッジルームやトランクから注入できる仕組みになっていますが、自身でエンジンルームの状態を目視するのは困難ですので、定期点検で見てもらいましょう。
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